Tabi Comi旅〜551とザビエルと柳之町郵便局〜

Tabi Comi旅〜551とザビエルと柳之町郵便局〜

With archshop Vol.1

今日はイラストレーター橋本京子さんの 「Tabi Comi」旅を紹介いたします。

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Tabi Comi 風景印ノート」(以下、タビコミ)を手渡してもらったとき、まだそれが何なのか、どういうものなのか、私は具体的にわかってなくて、「とりあえず郵便局へ行ったら何とかなるらしい」くらいの軽々しさ。

「郵便局へ行き、送料分の切手を貼ってお願いすると、そこにしかないスタンプが押してもらえる」。

え?そんな楽しい遊び心が郵便局にあるん?ほんとにあるのん?
全く知識の無い私が始めちゃうよ。ワクワク。ということで、郵便局への旅がスタート。

せっかくなので、記念すべき第1回目の風景印は「堺柳之町郵便局」。
そう、オトンがいる町。オトンに会う理由にもなるし、レッツ堺柳之町郵便局!

前日に場所を調べたら、オトンの家から意外と近い!
といっても片道2時間の旅。そう、いつも気分はプチ旅行。
恒例の天王寺駅で、551の豚まんを手土産に。あるとき~。

 

天王寺駅周辺の雰囲気が新しくなってまだ慣れへんけど、記憶をたどりながら阪堺電車へ。
路面電車の乗り方にまだ慣れなくてドキドキするな~。

大阪にも路面電車は走ってますねん。

車窓から見える景色は、大都市大阪とは思えないノスタルジックな風景。
路面電車に乗るだけで、タイムスリップした気持ち。
全然古くないのに懐かしい気持ちになるのは、ほんまに毎回不思議やなぁ。

途中下車したいけど、ここで降りたら今日はオトンに会えへんくなる。
グッとこらえながら住吉大社を見送り、更に進むと、綾ノ町に到着。

駅を降りてまず目についたのは「堺菊虎本舗 村田刃物」さん。
重厚な佇まいでおしゃれ!何屋さん?って思ったら、
大きい包丁がショーウィンドウに飾られていてドキッ!!!

 

後で調べてみたところ、堺は包丁の歴史が600年あるらしく、堺で作られている「堺打刃物(さかいうちはもの)」は有名で、和包丁の中では日本一と言われているそう。

お店の発するオーラからして納得です。

他にも昔懐かしいパン屋さんやコロッケ屋さん、とても小さな商店街もあり、ゆっくり散歩したくなりました。あれもこれも、タビコミというキッカケがなかったら知らなかったこと。

旅は知らないことを教えてくれる。

久しぶりにオトンと会って、楽しいひと時を過ごしたら、次はオカンの所へ。
しかしその前に、目的である郵便局へ向かう。

が!

郵便局までの道のりで見つけた、めっちゃ気になるお店!ザビエル~!

 

タビコミを見せ、ここに描いても良いですか?と聞いたら快くOK下さったお店の方~!

ありがとうございました~!!!描いてますよ~!

上手に釣られて中に入ると、グルテンフリーも嬉しい米粉のどらやきがズラリ。ほうじ茶、抹茶クリームなどなど...こんなん絶対好きなやつ。デザイナーのオーナーさんが、ロゴやパッケージも手掛けているんだとか。

早速自分が食べたくて、いやいやオカンのお土産に。「おいしそう!全部ください!」と心の中で叫んだものの、胃袋に限界があるので厳選して購入。

 

寄り道の多い旅ですが、旅に寄り道はつきもの。
ということで、やっとこさ目的地である「柳之町郵便局」へ到着です。



入ってすぐに、郵便局員さんにタビコミを見せます。

「ここに風景印を押してもらう事って出来るんですか?」と尋ねたら、
「切手を貼って頂いたら大丈夫ですよ」と笑顔で教えてくださいました。

丁寧に教えてもらった通りに切手を購入し、タビコミにぺたぺた。

そうすると、何やら奥のデスクへ行き、年季の入った箱を持ってきた郵便局員さん。
何が始まるのかドキドキしながら、じっと見ていると、試し印をしてから私のタビコミを預かり、

「ここで大丈夫ですか?」
「線に少しかかる感じがいいですかね?」

などと、真剣なまなざしで聞いてくださる。

心の中では「なんだなんだ!?」となりつつも、
負けじと真顔で「大丈夫です」と返事をしたら、

「わかりました」

そう言って、タビコミを力強く持ち、
神妙な面持ちで風景印を振り上げます。

「トントン・・・ドーン!!」

夕方の郵便局の静寂に響く、押印の音。
そう、ついに、風景印を押してくださいました。

なんだこのていねい過ぎるほどのていねいさ!!
風景印って、しきたりとか決まりとかあるの??
なんか真剣な、伝統芸能のような神妙な空気感は何??

よくわからんけれど、なんかすごいという事はわかった!
なんか、マジなやつ!本気と書いてマジなやつ!!

タビコミには、確かに押印が。
テンション爆上がりの私は
「今日、風景印デビューしました!」
と郵便局員さんに伝えてしまうのです。

「おめでとうございます」
にこやかな笑顔とお祝いの言葉をいただき、
「頑張って集めます!」
と誓いの言葉を述べ、柳之町郵便局を後にしました。

何かすごい経験をしたような、
知らない世界を知ったような、
郵便局員さんの優しさに元気をもらって、
私は郵便局を後にしました。

しかし、もっともっと風景印の楽しみ方があることを
このときの私はまだ知らなかったのです・・・。

 

(第2回に続く)

訪れた郵便局:柳之町郵便局
〒590-0930 大阪府堺市堺区柳之町西1丁1−2
阪堺線「綾ノ町」駅より徒歩3分

 

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